ある日、ニュースでちょっと流れてきた映像に釘づけ!
なんだ・・・これ! 間近で見てみたいと思ったのが
京都国立博物館で今月末まで、行なわれている
北村武資展でした。
といいつつ、時間的に京都に行ける日がなく、
あわや断念かぁ・・・と思ったある日
諸事情で予定がすっかり変わり、、、
すっぽと空いた時間で行けるようになりました。
ただし、その日に一緒に組んだ予定は、
すっかり駄目になってしまいました。
あぁ~、夢幻に終わった、黄金の京都散策ツアー
さて、エントランスの白階段を上がると、
正面入口にさっそく美しい展示物が
すっかり魅入ってしまいました。
なんて神々しくて・近寄りがたい 美しい織物がありました。
うむぅ~天女の羽衣のようなぁ~といってもいい
これまで、織物の展覧会に行ったことがありませんでしたが
これは、衝撃的でした。
それから、右回りで展示物を拝見させてもらいましたが
どれも、これも人間業とは思えないものでした。
まったくどうやって、こんな複雑なものを一糸乱れず
規則正しく、織っているのか・・・それも尋常の細かさではありません
模様といい、色といい ため息ばかり
どこからか、・・・神は細部に宿るという言葉が頭に浮かびます。
製作時間にどれだけかかったのか見当もつきませんが
これでもかぁ~というくらい、すごい作品の数々
ただ、私 ちょっと貧乏性なので、
自分が着るとしたら完全な贅沢品だなぁ
いくらか分からないけど、羅って市場性がないよなぁ・・・
ホンマに伝統を守るって大変だなぁ~と
ちょっこし下世話なことも同時に思いました。
お茶のお道具なら、完全に美術品として見ているので
チッコリとも思わないのに・・・
着物って、私の中でより実用的な身近な存在なんだなぁと
気づく。気づいただけで、そんなに着てないのですが
そうは思いつつ、美しい作品の周りをぐるぐるぐるぐる回ってました。
羅が着たくなりました。ただ今、こっそり家に眠っている一張羅の羽織を
せっかくなので来年は、ちょっと着てみたいと思いました。
美術館を出て、三条に向かって歩いていて
知っている通り・町並みに出て愕然
わかっていたけど、全然思いつかなかった。
あぁ~、この近さなら並河靖之七宝記念館の秋季展にも
いけたのだった(Θ_Θ) この日のスケジュールンは失敗祭
ほんまに贅沢な秋の一日でした。
2 件のコメント:
もっと写真をアップでみたい!という衝動にかられます。
いえ、むしろ本物を見たい!と思います。
伝統工芸は守ることで精いっぱいなんでしょうね。
(需要と供給)
ですから冒険して何か飛躍的なことをするとか、別物に加工するとかなかなかできないのでしょうね。
残念ですよね、こんな素晴らしい文化なのに現代の文化と融合できないのは。
以前、日本の伝統的な織物や染め物をオートクチュールにしてショーをされているデザイナーのことをテレビで見ましたが、それも高価なオートクチュールだから広くその良さが浸透しないなぁと思いました。
とかく文化はむずかしいね。
ショートトリップ、楽しめてよかったですね。
はいじ様
コメントありがとうございます。
日本人の緻密で繊細 正確な技術って、
やっぱり凄いなぁ~と思いました。
現段階 着物という分野は、やはり絶対的
牌は、減っていると思います。
需要があると全体的な価格も下がってくる
と思いますが、いかんせんその需要が少ない
それは、着物を着て行くシーンが少ない
それに行動する時、
自身も気をつけないといけませんし
周囲の方たちのご理解もいりますね。
(幸い危ない場面には遭遇してませんが、)
その後のお手入れなどの問題などなど
反対にその条件を乗り越えてまで
口汚い言葉ですが、涎が出るくらい、
魅惑的な着物を販売しているお店や
または、掲載している雑誌や本がいったい
どれくらい今あるのかというのも含め
いつもなんだか売れ筋だけでいいのか?
判を押したような、ラインナップやなぁ
という気がします
着付け教室が、実際に着れることを主とする
より、着物販売がメインになっているという
困ったところも多々あるようですね^_^;
また、価格と欲しい!と思わせるもの
按配が、ちょっとずれているというか
釣り合ってないのかもと思わせるものも
あります。
素人は、業界の事情や物の良し悪しは
よく分からないけど直感的に何か感じる
ことができると思います。
また、値段の根拠、妥当性、よく分からない
というのもあるかもしれません
その一つに顔が見えてこないというものが
あります。
しかし、製作現場や製作者と会う機会が
ありますとまた違ってくるのかも知れません
非常に手間隙がかかり、膨大な時間がかかる
実に根気のいる大変な仕事だからです。
一枚の美しい布ができるまで
様々な問題があるんですね
それらをえぇ~い!と吹き飛ばしてしまう
圧倒的な力のある美しい織物の数々でした。
コメントを投稿